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放課後は図書室で

第13章 ドキドキのお出かけ

「今日は可愛くしてデートに来てくれてありがとう。嬉しいよ。
…それじゃ、行こうか?」


先輩は笑顔でさらっとそんな事を言ってのけると、私の手を取って階段を下り始めた。


…あまり気合を入れすぎないようにして来たつもりだったのに。
むちゃくちゃ考えて来たことが既にバレバレのような気がして、恥ずかしくて顔が熱くなった。


っていうか、まだ会ったばかりなのに既にこんなにドキドキして「デート」っぽくなっていて、このあとどうなるんだろう?


ホームで、先輩の隣で電車が来るのを待ちながら、嬉しさ半分、緊張とドキドキ半分でやっぱりまた顔が熱くなって俯いた。


すぐ隣にいる先輩をこっそり盗み見ると、いつもの制服以上にカッコ良くて、余計にドキドキした。
高校生には見えない大人っぽさもあり、でもカジュアルで気取らない感じが先輩らしくてまたそれがカッコいい。

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