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放課後は図書室で

第13章 ドキドキのお出かけ

「ごめんね、待たせちゃって。
買い物に付き合ってくれてありがとう。」


先輩はさりげなく私の手を取ると、笑顔を見せた。

私は気持ちを悟られないように笑顔を作ると、小さく首を振った。


「さて、ひとつ目的を達したけど。
もうしばらくウインドウショッピングでもする?
それとも、暖かそうだし海辺の公園にでも行こうか?」


先輩はなんだか上機嫌で私に聞いてきた。


「うーん。…公園も、いいですね。」


先輩は私が答えるのを待っていたので、考えた挙げ句、幸せそうなカップルが多いこの場所より外の方がいいかと思って答えた。


「了解。そうしよう。…そしたらこっちだ。」


先輩は笑顔で答えると、向きを変えて歩き始めた。

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