テキストサイズ

放課後は図書室で

第13章 ドキドキのお出かけ

「これは成瀬さんに。…この前のお詫びと友達になった記念にプレゼント。」


先輩は笑顔のまま続けた…。


プレゼント?…私に?


完全に混乱した私は、マフラーを撫でて、その感触を確かめた。


「…どうして?」


もう、訳がわからなくなって、思わず呟いた。


「この前、欲しいって話してたから。プレゼントするって言ったら、断ったでしょ?」


「それは…。」


先輩はそっと私の肩を引き寄せながら言った。


そう言えば、この前紗耶香とマフラーの話をしてたのは、先輩もいた時だったっけ?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ