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放課後は図書室で

第14章 いろんなきもち

「まあいいや。成瀬さんから誘いたくなるような気持ちにさせるから…。」


先輩は急に真面目な顔をして私の目を覗き込んで捉えると、あの甘い声で囁いた。

それはまるで、獲物を見つけた肉食動物のようで、見つめられた私の心臓は大きく飛び跳ねて、肩をすくめて息を飲んだ。


…この宣言は、なに…?

もしかして…。


「なーんて。でも、2回目のデートだからね、ちゃんと考えておいてよ?」


顔を離してにっこり笑うと、先輩は私の頭を撫でた。

私を捉えていた先輩の目線が外れて、何と答えていいかわからなかった私は、ただただ俯いた。

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