無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「あまり気を使わないところがいいよね？軽くハンバーガーでも食べに行こうか？」


あまり緊張しない所が良くて、どこかのちょっとしたレストランみたいのだと、お店に入ることすら緊張しちゃう気がしていたけど、そんな気を使わないでいいように、先輩はさらっと言った。

私はその敷居が高くない提案に少し安心して頷いた。


「もっと大人の感じで雰囲気いいところに行くのもいいんだけどさ。それはまた今度のデートのお楽しみにしよう。」


そう言って笑顔を見せる先輩だけど、次のデートがあって当然と言わんばかりの言い方で、さっきから飛んでくる直球ストレートが可笑しくて思わず苦笑いをした。


「また言ってるって思ってるでしょ？…顔に書いてあるよ。」


先輩はそんな私を見逃さずに、そう言うと笑った。