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放課後は図書室で

第14章 いろんなきもち

先輩に見つめられて、しかも考えていたことをそのまま見透かされていて、恥ずかしくて頬が熱くなった。


「そんなこと、…ないです。」


思わず頬を押さえて俯いた。


「それから、またデート行きたいとも書いてあるよ。」


先輩は楽しそうに顔を覗き込んで言った。


「そんな…、そんなことないです。」


「そんなことないの?デートは、…嫌?」


顔が更に熱くなって、真っ赤になっているのがわかるくらい先輩の顔が近くにあって、思わず言い返した。

でも、先輩はすかさず聞き返してきて、ドキッとする。


デートが嫌な訳じゃない。むしろ、舞い上がってる自分がいる。

でも、先輩がどういうつもりで誘っているのかわからない。

それに。先輩のまわりにいる取り巻きのファンたちのことも、気になって仕方がない。

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