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放課後は図書室で

第14章 いろんなきもち

「観覧車…?」


目の前にそびえる大きな観覧車を見上げて、胸が更に高鳴る。

だって。


しばらくは完璧に、二人だけの空間になる…。


「高いところ、ダメだった?」


思わず呟いた私に、心配そうな顔をしながら先輩が聞いた。


「そういう訳じゃないです…。」


「なら、大丈夫。行こう!」


先輩と二人っきりになることに動揺していたけれど、先輩はそんなことを気にせずに私の手を引いて入り口へと進んだ。

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