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放課後は図書室で

第14章 いろんなきもち

確かに、夜景を見て帰ったら、高校生にしては少し遅い。


…大人にならなきゃ、無理か……。


そんなことを思ったら、つられて笑ってしまった。


「3年後、…2年半後に誘おうかな。
…だいぶ先になるけどさ。」


笑った私を見て、先輩はにっこり笑った。


卒業後、か…。

だいぶ先の話で、あまり現実味がわかなかったせいか、それはそれでいいかも…なんて思って頷いた。


「そろそろ着くね。」


先輩の言葉通りもう地上がすぐそこで、ドキドキだった二人きりの空間が終わりを示していた。

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