テキストサイズ

放課後は図書室で

第15章 それでも好きな場所に

「おー、美希だ!久しぶりだね!
ってか、可愛いマフラーだ!うわっ、触り心地最高!」


私の姿に気付いた莉沙が、手を振りながら迎えてくれた。
そして、早速マフラーを見つけて撫で回す。


「ホントだ!いいね。」


遥香も莉沙につられてマフラーを触ると、笑顔になる。


久しぶりに来た私を、普段通りに迎えてくれる友達を嬉しく思いながら、鞄をおろしてマフラーを取った。


「さっきまで先輩がいたから、けっこう賑やかだったんだけど…。いいタイミングで来たかも。」


紗耶香も久しぶりに来た私に笑顔で言った。


「そろそろ静かになるかなって…。
心配かけてごめんね。」


私はみんなの優しさが嬉しくて、笑顔で言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ