放課後は図書室で
第15章 それでも好きな場所に
「別に、美希は先輩とどうにかなろうって訳じゃないのにね。先輩と仲良くなれないからって、美希に当たりすぎよね。」
図書室を出て行くファン達の背中を見ながら、莉沙が小声で言った。
先輩にアプローチをしたつもりはないけど。でも、先輩とのお出掛けの事を考えると完全に同意もしきれない自分がいる。
「ここには、先輩に会うために来ている訳じゃないから…。」
莉沙の言葉に苦笑いしながら、返事にならない返事をした。
「でもさ、もうすぐまた当番じゃない?どうするの?
確か、次までは先輩とでしょ?当番、代わろうか?」
私の苦笑いに、紗耶香が心配そうに聞いた。
…そっか、もう1回はあるのか。
「うーん。なんとか頑張るよ。あと1回だし…。」
机の下でまたマフラーをいじりながら言った。
あまり紗耶香に迷惑をかけたくなかったのでそう言ったけど、一気に憂鬱になった。
図書室を出て行くファン達の背中を見ながら、莉沙が小声で言った。
先輩にアプローチをしたつもりはないけど。でも、先輩とのお出掛けの事を考えると完全に同意もしきれない自分がいる。
「ここには、先輩に会うために来ている訳じゃないから…。」
莉沙の言葉に苦笑いしながら、返事にならない返事をした。
「でもさ、もうすぐまた当番じゃない?どうするの?
確か、次までは先輩とでしょ?当番、代わろうか?」
私の苦笑いに、紗耶香が心配そうに聞いた。
…そっか、もう1回はあるのか。
「うーん。なんとか頑張るよ。あと1回だし…。」
机の下でまたマフラーをいじりながら言った。
あまり紗耶香に迷惑をかけたくなかったのでそう言ったけど、一気に憂鬱になった。