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放課後は図書室で

第15章 それでも好きな場所に

先輩は嬉しそうに笑いながら、私のマフラーの端っこをそっと撫でた。


「私もすごく気に入ってるんですけど…。なんだか、先輩の方が気に入っているみたいですね。」


「そう?…プレゼントを使ってもらえてるのが嬉しいだけだよ?」


あまりに先輩がマフラーを撫でるから、可笑しくなって笑いながら言うと、先輩は少し照れたような表情を浮かべてから言った。


「そんな風に言われると…、嬉しいです。ありがとうございます。
…でも……。」


「でも…?」


先輩が喜んでくれてるのは嬉しいんだけど…。さっきから気になっていることを、勇気を出して言ってみた。


「…あんまり人前で触られると……。
変に思われちゃいます…。」

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