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放課後は図書室で

第16章 張り詰めた空気

さり気なく返事を返すと、先輩は気を使って言ってくれた。


「…いいんですか?すみません、そしたらお願いします。」


先に帰るチャンスだったので嬉しかったけれど、それを顔に出さないように申し訳なさそうに言った。

そして、それ以上何も言われる前に急いで荷物を持って、挨拶をすると図書室を飛び出した。


いつも当番の後の帰りは先輩と一緒になることが多いけど…。

でも、せっかく今日の当番は何も無く終わったので、何とかこのまま「いい日」で終わらせたかった。


今日は、先輩のファン達ももういなくて、少し嬉しくなりながら学校を出た。

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