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放課後は図書室で

第16章 張り詰めた空気

その後はいつもと違うルートで、久しぶりに隣の駅の本屋まで歩いた。

図書室に行っていないときはたまに寄って帰ったりしたけれど、また図書室に行くようになってからは本屋から足が遠のいていた。


今みんなで読んでいるシリーズの本はあるけれど、何か新しい、面白い本がないか探しに行かれるのが嬉しくて、自然と足取りが軽くなった。


本屋でしばらく新刊や、たくさんあるポップを見ながら、いくつか面白そうな本を見つけた。

でも、バイトもしていない高校生のお小遣いでは中々買うこともできず…。

誰か持っていないか確かめてみたり、図書室の「新刊リクエスト」に書いてみようかと思いながら、頭の中にその本のタイトルをメモして、本屋を後にした。

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