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放課後は図書室で

第4章 図書室に訪れた変化

仕方がないので私達は秋野先生が来るまでおとなしく本を読みながら過ごすことにした。


今日の図書室は騒がしくて、最近マイブームの本もなかなか読み進めなかった。

莉沙も遥香も同じような状況らしくて、時々目が合った。



「ねー、今日は拓海君はいつ来るのかな?」

「委員長だし、顔出すよね。」

「それにしてもなんで斉藤先輩がこんな暗い人達がなるような図書委員の委員長になったんだろう?」

「ってか、ここから校庭が見渡せるじゃん!部活中の斉藤君、ここから見るのが一番特等席かも!」

「あー、こんなことになるなら私も図書委員になればよかったー。
ウチのクラス、じゃんけんで負けた人がなったけど、負けた方が良かったじゃん!」


図書室は相変わらず騒がしくて、いろんな声が聞こえて、なんだかとても居心地が悪かった。

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