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放課後は図書室で

第17章 約束のデート

当然、耳元でそんなことを言われた私は赤面してまたうつむいた。


この前もそうだったけど…。

先輩は私をことある毎にドキドキさせる。

あまり経験のない私を…からかっているのかとも思うけど、それにしては私に向けられる笑顔が優しくて…。


先輩は、いったいなんで私にこんなことをするんだろう…?


電車の中でもたわいない話で私を楽しませてくれるけど、時々もたげるそんな疑問が心の隅っこに居座ったまま、電車を乗り継いで目的地まで到着した。

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