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放課後は図書室で

第17章 約束のデート

「さすがにこの前のツリーより大きいな。
ね、行ってみよう」


カップルや家族連れ、友達同士のたくさんの人で溢れている中、先輩はそう言うとそれらの人の間をすり抜けて中へ入っていった。

人ごみではぐれないように、手が強く握られて、自然と近くなる距離が照れ臭かったけど、ここの雰囲気がその距離すら自然に思わせた。


「…きれい」


そばに近づくとたくさんの電球で飾られた、ツリーの赤い葉も輝いていた。


「ふふ、すごいね。
きっと中はもっとすごいよ。行ってみよう」


ツリーを見上げる私の顔を見て、先輩は笑って言った。

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