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放課後は図書室で

第17章 約束のデート

少し歩くと人だかりと軽快な音楽が聞こえてきた。

人混みの奥を見ると、可愛らしいクリスマスのコスチュームに身包んだキャラクター達が音楽に合わせて楽しそうに踊っていた。


「いいね、なんか楽しそう。少し見て行く?」


先輩も人混みの向こうを覗き込みながら言った。


「はい」


私が言うと、先輩は私の手を引いて人だかりのいちばん後ろに行った。

人が多くて前が見えなくて、人と人の隙間から背伸びをして覗き込むと、楽しそうなパフォーマンスが見える。


「大丈夫?こっちおいで」


先輩は、そっと私を引き寄せて、自分の前に立たせてくれた。

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