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放課後は図書室で

第17章 約束のデート

デートに誘われたけど、いきなりこんな先輩が近くにいる状況になるなんて、想定外で。

緊張しない方がおかしいのに…。


「人混みではぐれちゃいけないからさ。今日は傍にいて。
…デートだし、いいよね?」


先輩は私の頭の中が見えているみたいに、そう言うといたずらっぽく笑った。


「…え?……あ、あの…」


状況が飲み込めずにいる私は、ただドキドキが酷くなった。

そんな私の耳元で、先輩は囁いた。


「誰も見てないから。今日はデート楽しもう?」


そう言われて顔を上げると、にっこり笑った先輩の笑顔があった。

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