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放課後は図書室で

第17章 約束のデート

先輩はそんな私に何も言わずに、時々私の方を見ながら歩いていた。


「あんなのならどう?」


少し歩いてから立ち止まると、先輩は目の前のアトラクションを指差しながら言った。

そこでは二人乗りの乗り物が、クルクルまわりながら色々な方向へ動いていて、楽しそうな歓声が響いていた。


「…楽しそうですね」


ジェットコースター程ではなく、でも動きがあって楽しそうな光景に思わず笑顔になって言った。


「じゃあ、行ってみよう」


先輩はそう言うと、アトラクション待ちの列の最後尾に向かった。


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