
放課後は図書室で
第17章 約束のデート
入り口近くまで行くと、約30分待ちとの表示があった。
先輩は待ってもいいか私に確かめてから、列の最後尾に進んでいった。
30分…。
何もせずに待つにはちょっと長い。
何か話題を振らないといけないのではないかと焦って考えていると、先輩は突然、握っていた手を放して私の腰にまわして、引き寄せた。
驚いて先輩を見上げると、先輩はにっこり笑ったままだった。
「…せ、…先輩…?」
先輩はいつものかっこいい笑顔なのに、その笑顔を見る度に動けなくなる。
まるで、肉食動物に狙われて動けなくなった獲物みたいに。
そして、胸の鼓動が更に早くなる。
先輩は待ってもいいか私に確かめてから、列の最後尾に進んでいった。
30分…。
何もせずに待つにはちょっと長い。
何か話題を振らないといけないのではないかと焦って考えていると、先輩は突然、握っていた手を放して私の腰にまわして、引き寄せた。
驚いて先輩を見上げると、先輩はにっこり笑ったままだった。
「…せ、…先輩…?」
先輩はいつものかっこいい笑顔なのに、その笑顔を見る度に動けなくなる。
まるで、肉食動物に狙われて動けなくなった獲物みたいに。
そして、胸の鼓動が更に早くなる。
