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放課後は図書室で

第4章 図書室に訪れた変化

こんなことで泣くつもりなんてなかったのに…。
でも、なんだかとても悲しい気持ちが溢れてきた。


「それにしてもさ、ファンの子達があんなこと言う性格って知ったら、先輩も悲しくなるよね。
あんな人に好かれてるって、どうなんだろう?私だったら、なんだか外れくじを引いたような気分になりそう。
…ね、先輩呼んできちゃう?」


私が少し落ち着いてきたのを見て、紗耶香が小声で言った。

ふとそんなことを言われたので、私は思わず吹き出してしまった。


「それは、火に油を注ぐ系かも…。でも、ちょっと言ってみたい気もする。」


私が笑いだしたのを見て安心したのか、莉沙が笑って言った。

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