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放課後は図書室で

第5章 閉館後の図書室

「あの、部活に行く前に1回顔を出していただくってのは難しいですか?
ホントにちょっと顔を出していただいて、すぐに部活に行くのであれば、みなさんそんなに騒ぐ時間もないでしょうし、先輩が来るってわかってたらそれほど騒がないかなって…。」


それまで何も言わずに聞いていた遥香が言った。


「あら、仲西さん、それはいい考えね。少しの間は混み合って賑やかになるかもしれないけど、すぐに部活の見学に行ってもらえればここは今日ほど騒がしくならないわね。」


「それだけでよければいくらでも。…それで図書室には迷惑をかけないですか?」


遥香の妙案に先生の顔はパッと明るくなった。先輩も、笑顔を取り戻している。

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