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放課後は図書室で

第2章 出会い

外を眺めながら自虐的な事を考えている自分に思わず苦笑いをした。


「成瀬さん、だっけ?」


妄想モードから現実へ引き戻したのは、男子のちょっとカッコいい、低めの声だった。


「あっ、はあ…」


突然、自分の名前が、聞きなれない、でも耳に甘く残るカッコいい声に乗って聞こえてきて、ビックリした私は怪訝な顔をしながら振り向いた。


「ずっと外を眺めてるけど…、サボりは勘弁だね。それともサッカー部に興味でもある?」


ち、ちょっと…。サボりなんて、心外な。
ってか、サッカー部とか、確かに校庭で部活してるけど。
この人は……

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