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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

先輩は本気なんだか冗談なんだかわからないような、楽しそうな口調だった。

先輩の顔をうかがうように見ると、先輩はにっこり笑っていた。


きっと、私を緊張させないために言ってくれてるんだと思うけど、その言い方がなんだかとてもカッコよくて心臓が高鳴った。


「久しぶりが私なんかで、ごめんなさい…。」


「ほらまた謝った。嫌だったら誘ってないんだからいいんだよ。女の子はそういうの、気にしちゃダメだよ。」


胸の高鳴りを隠すように言うと、先輩は笑顔で言った。

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