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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

「成瀬さんが3年の時だと、俺はもう高校生だったから、一緒ではなかったんだね。」


「3年のとき、文化祭に行ってウチの学校の図書館を見て、絶対ここに来るんだって思って。
それから塾にも通い始めて頑張ったんです。」


ちょっとした接点がなんだかとても嬉しくて、私はいつの間にかそんなことまで話していた。


「ホントにあそこが好きなんだね。確かに、とても雰囲気がいいところだよな。」


先輩は私に笑顔で言った。


その時、電車が減速して、私が降りる駅に着くところだった。

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