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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

最初は緊張していたけれど、いつの間にか楽しい時間になってきた所だったので、がっかりした気分になった。


「今日は本当にありがとう。遅くなっちゃってごめんね。
…今度はゆっくり話しような。」


「…はい。今日はありがとうございました。お疲れ様でした。」


私のがっかりした気分を察したのか、先輩は私に笑顔で言ってくれた。
私はびっくりして先輩を見ると、思わずそう答えて、開いたドアから電車を降りた。


「気をつけてね。じゃ、またね。」


私は振り返って電車の中にいる先輩に頭を下げた。
先輩は、ドアが閉まる時、そう言って笑顔で手を振ってくれた。

私も、先輩の笑顔に思わず小さく手を振って動き出した電車を見送った。

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