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放課後は図書室で

第7章 裏目に出た好意

図書室内をまわる先輩を見ないようにしながら、私は当番の仕事を始めた。


図書室のざわめきの位置が少しずつ変わっていくのがわかったけど、見ないように、気にしないようにと思う。



いつもはこんなにドキドキする所じゃないのに、今日はまるで…違う所に来たみたい。


気にしない、と思うほど、ざわめきや先輩の姿が見えてしまって、なぜか顔が熱くなる。


こんな姿を見られたくなくて、私は後ろを向いて本の整理を始めた。

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