テキストサイズ

放課後は図書室で

第7章 裏目に出た好意

あまり私が全部やってしまっても…、と思ったので、なるべく先輩ができるように、サポート的に動いた。

この前は説明しただけだったのに、その説明から少し時間も経っていたのに、先輩は手際よく当番の仕事をこなしていった。


「だいたい、こんな感じでいいかな?」


あっという間に、やらなければいけないことがほとんど片付いてしまって、びっくりしていると先輩が私に聞いた。


「はい、大丈夫です。…この前、ちょっと説明しただけだったので、ちょっとびっくりしてしまいました…。」


「一応委員長だし、ちょっと予習しておいたんだ。でも、大丈夫だったみたいだから、安心したよ。」


私が言うと、先輩はそう言って笑った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ