足跡
第10章 愛車
こんな時に
婚約者の彼が居てくれたら……
スーパーの駐車場の隅で
車のシートを倒し
気を落ち着かせようと
携帯のaddress帳とにらめっこをする
このまま帰ったら
車を持つことも反対だった親から
絶対バカにされる。。
自分が自滅するのが
手にとるようにわかる。。
自分のミスと認識の甘さが悪いのは
百も承知だが
少しでも
平常心に心を戻してから
帰りたかった
でも
どんなに声が聞きたくても
次の目標をみつけようとしている婚約者に連絡は
さすがに出来なかった
address帳を
ぼんやり
眺めていると
……
元婚約者の次のaddressに
たまたま
婚活パーティーで出会った賢さんの番号があった
車の事が詳しそうだったし
少し話を聞いてくれるかも。。
そんな 期待を胸にボタンを押す
―――――――――――――――トルルル♪トルルル♪トルルル♪
――『もしもし…』
「あの…あぁの……」
『えっ?…あっ!
もしかして…綾香ちゃん?』
「そうです…………」
『こんばんは〜
初めて電話くれたんだね。。
綾香ちゃんの番号知らなくて…
どうしたぁ?』
「あの…
ヒクッ…
く、くるま…
ぶつけちゃって。。
ヒクッヒクッ…」
『えぇ?
体は!?大丈夫?
何処に居るの?行こうか?』
婚約者の彼が居てくれたら……
スーパーの駐車場の隅で
車のシートを倒し
気を落ち着かせようと
携帯のaddress帳とにらめっこをする
このまま帰ったら
車を持つことも反対だった親から
絶対バカにされる。。
自分が自滅するのが
手にとるようにわかる。。
自分のミスと認識の甘さが悪いのは
百も承知だが
少しでも
平常心に心を戻してから
帰りたかった
でも
どんなに声が聞きたくても
次の目標をみつけようとしている婚約者に連絡は
さすがに出来なかった
address帳を
ぼんやり
眺めていると
……
元婚約者の次のaddressに
たまたま
婚活パーティーで出会った賢さんの番号があった
車の事が詳しそうだったし
少し話を聞いてくれるかも。。
そんな 期待を胸にボタンを押す
―――――――――――――――トルルル♪トルルル♪トルルル♪
――『もしもし…』
「あの…あぁの……」
『えっ?…あっ!
もしかして…綾香ちゃん?』
「そうです…………」
『こんばんは〜
初めて電話くれたんだね。。
綾香ちゃんの番号知らなくて…
どうしたぁ?』
「あの…
ヒクッ…
く、くるま…
ぶつけちゃって。。
ヒクッヒクッ…」
『えぇ?
体は!?大丈夫?
何処に居るの?行こうか?』