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足跡

第11章 一つのケジメ

それはご愛用のラブホ



部屋に入るなり
悟は綾香の話は聞かないフリをして綾香をベッドに押し倒し手首を押さえ込んでブラウスのボタンを外しかけている

「悟…
い、いや…

いや!!


やめ…て………
話を……」

綾香はベッドの上でもがきながら…

こんな付き合いって……
間違っている……
自分は
こんなセックスって本当にしたかったの?
1年間の無駄な時間、過ちを綾香は頭の中で何度も何度も反省した

悟の布のベルトでベッド柵に両手を縛られ
綾香のスベスベな白い肌に可愛らしい小ぶりな胸、薄いピンクの乳首が悟の性欲を誘う


最初は抵抗していた綾香もいくら細身でも所詮♂になっている男には無駄だと悟り…されるがままに着ぐるみを脱がされていった


心の中は
ぐちゃぐちゃに絡まった糸のようになりながらも…
目はギュッと瞑り、涙が頬をつたい次から次に溢れた
身体は何一つ反応しなかった

悟は暗闇の中
いつも以上に強引に激しくいつも以上に気持ちを込めて綾香を愛触していた

悟は決してSではなかった
むしろそういう強引なセックスは好まなかった。相手に1時間2時間でもでも優しく触っているのが好きなタイプ…

一年以上連れ添い会えばお互いを求め合う事を目的とした付き合いだった悟には身体を知り尽くした綾香の気持ちに気づいてないハズはなかった。。
その綾香の気持ちの矛先が元婚約者だったらキッパリ離れると決意して今まで付き合ってきた


しかし、自分より後に来た何処の誰かわかんない野郎に綾香を取られるなんて許せるハズがない!!絶対渡したくないという気持ちが先走ってしまっていた

綾香より15歳も年上なのに今日の悟は全く気持ちの余裕がなかった



綾香の全部を自分のモノにしたい気持ちだけが空回りし
綾香の悲鳴も涙にも気づかった


誰にもこの肌を触らせたくない……
そう思うとつい無意識のままに力が入った…
時より


綾香悟がまさぐる場所に
時よりチクッという痛みが走るのを我慢した
いつもはこんな事ないのに……


そして 悟が飽きるのを待った


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