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lovestory

第7章 背中

少し涙がでる程度になり
マーブルを抱いた腕の強さに
マーブルは可南子を見上げた…



部屋に着くなり
携帯が鳴り

寿が心配そうに言った



「いま、誰と話してたの?」


あら。見てたんだ。


「元夫よ。鍵を返しにきてくれたの」


「あんな顔しないで…よ。不安になるじゃない。」

寿は言った。


「いま、どこ?」
玄関の扉を開けたら寿が下を向いて
座っていた。




電話を切り


寿にキスをした。


「わたしが好きなのは、あなたよ」



寿は、不安そうに言った


「ほんとに?今夜いなくなるから気休めで言ってるならいやだからねっ!」



「こんなローカ話さずに部屋に入ろうね…」



寿が可南子をきつく抱いた

マーブルは寿の足元で尻尾をふりながら迎え入れた。



可南子は…寿を本当に愛しいと思った

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