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lovestory

第8章 心のパーツ

寿の笑顔を空港で見送り
名残惜しそうな表情で後にした


空は、今にも雨が降りそうな
どぉんとした重い雲


可南子は、タクシーに乗り込み
窓を見ながら
色々な事を思い出した

溜め息は窓を白く曇らせ
外の外灯を見上げ
ボンヤリ意識を飛ばした…


ラジオから流れる

「lovestory」

自分が選んだ道だから
後悔せずに
あるきだそう…

あの時聴いたフレーズとは
また、違う感じがした

涙は…でなかった。

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