テキストサイズ

lovestory

第2章 想い出に変わるまで

そういえば
こんなに号泣したのはいつ以来だろう
抱かれながら
可南子は思った。


もうすっかり冬の空を
寿と歩いている
何時もなら良樹なのに…
ファッション通りは、何時もの賑わいで着飾ったマネキン達が幸せそうに見えた。

噴水近くに座る女性が空を見上げていた。幸せそうな笑顔で…

可南子は…少し考えた
前にも一度見たことがある女性だと…
いつだったかな…

そんなことを考えながら
夕方の空を見上げ
寿の腕を組み直した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ