トライデント
第4章 輝ける瞳
けれども、絶望の中でも神殿造りに貢献すると、太陽の日差しに恵まれる日は訪れてくれる事を知り、リディアの両親は必死で働いたのであった。
全てはリディアのためだった。
ようやく生まれたたった一人の子供を愛していたからだ。
しかし、事態は変わってくる。
何日も神殿造りに励んでいるのに太陽光は一向に現れない。
いまででは、幾度か訪れた光が全く現れなくなってしまったのだ。
「くそっ!!なんなんだ!!ゼウスめ!光をもう与えないつもりか!」
父は怒って、元老院に訴えにいった。