トライデント
第5章 強きゆえに…
エルメス「逆に皆が皆、同じ人間だった方が気持ちが悪いでしょう。なので私にもまだゼウス教皇が何故に戦争までするのかも分かりません。いまできることはゲオルグ君やハーデス君の言ったように目標を持ってやれることをやるだけなのかもしれませんね。」
人として、それを三人は深く考えた。
ゲオルグ「僕はやってみせるさ先生!」
ハーデス「俺もだ!必ず平和を作ってみせる!!」
三人ともこの神殿の希望だった。
エルメス「ふふふ、期待していますよ。さあ、もう遅い。今日はお休みなさい。姫、月の間までお送りします。」
その夜は三人ともあまり話さない先生と会話できて、実のある思考を膨らませた。