トライデント
第5章 強きゆえに…
デイジー「今日は、私が教えてあげるね。」
デイジーはそういってハーデスにエプロンを渡した。
「あーん、姫様ずるいー!これこそ身分の、権力のチカラなのね!」
悔しがる女子もいたが、エルメスに注意されて料理がなんたるかを説教をくらう。
デイジー「はい、ナイフ。」
ナイフを手に取ったハーデスは不安だった。
ごくっと唾を飲み、ハーデスはナイフを手に取った。
いつ殺戮に支配されるか分からない。
また逃げ出したかった。
デイジー「ち、ちがーう!!」
ハーデスははっとした。
デイジー「ちゃんとナイフはこうやって持つの。もう、戦いばかりで物騒なんだから!」
ハーデス「ご、ごめん、デイジー。」
それから坦々と料理教室は進んでいく。