トライデント
第5章 強きゆえに…
ハーデスは息絶えてしまった。
そのとき、ゲオルグの身体が神々しい光に包まれた。
デイジー「ゲオルグ!」
会場を覆い尽くすような光がゲオルグを取り巻いている。
エルメス「ポセイドンに、選ばれたのですね。しかし、犠牲はあまりにも大きかった…。」
元はエルメスが開いた大会だったが、彼も心の底からハーデスの犠牲を悲しんでいる。
デイジーはエルメスに怒れなかった。
やがて、光からゲオルグがでてくる。
ゼウス「ついにポセイドンに目覚めたか青年よ…。」
どこからともなくゼウスの声が響いた。
「なんだゲオルグ、その槍は!?」
生徒の一人がゲオルグの持っている槍に気づき言った。
ゲオルグ「これは…。」
ゲオルグが気づけば、巨大な槍を持っていた。
ゼウス「もはや、この国が戦争に負けることはない。」