トライデント
第5章 強きゆえに…
ハーデス「はあ、うっ、げほっげふっ!」
ハーデスは血を吐いている。
ゲオルグは血を拭き取り、水を飲ませた。
ハーデス「記憶戻るのも怖かった…。殺戮が俺を襲うんだ…。だから俺はポセイドンを、、ポセイドンを得て……、邪悪な自分と、決別したかったが…。」
ゲオルグ「ハーデス…、もういい。」
ハーデス「だが、俺の目の前にいる男ならば、ポセイドンにふさわしい……、お前に倒されるのなら、俺は本望さ!ぐはああ!!うっ、」
もう、助からないほどの血を吐いていた。
デイジー「ハーデス!!」
エルメス「ハーデス君!!」
そこへデイジーとエルメスも現れた。
ハーデス「もはや、目も見えなくなってきた。」
消えそうな声で呟く。
デイジー「ハーデス!ハーデスう!!死んじゃやだー!!」
ハーデスに泣きつくデイジー。
ハーデス「デイジー、君の優しさは絶対に忘れない。エルメス先生、こんな中途半端な生徒でごめんなさい…。」
ゲオルグ「しっかりしろ、ハーデス、ハーデス?」
ハーデス「ゲオルグ………、世界を…、たの……。」
「「ハーデスーーーーーーーーーー!!!!」」