トライデント
第5章 強きゆえに…
ゼウス「貴様らの国は初めから図書館も部屋も、闘技場もあった。この設備は他の国にはないものだ。そう、貴様らは強すぎたのだ。」
強すぎた?
ゼウス「そして、その強さゆえに悲しみも痛みも知らずに暮らしていた。これが悲しみだ!ポセイドン、そしてアルテミスよ!」
デイジー「そ、そんなのいりません!!私たちはただ平和に…。」
ゼウス「その平和も痛みと悲しみを知らぬものに過ごす資格はない。もっとも、戦争でお前達はもう負けることはないだろう。そして、強すぎる者は相手をねじ伏せることしかできん。」
ゲオルグ「いいだろう、ゼウス!この力、貴様を討つために使わせてもらう。」
ゼウス「ふむ、ハーデス、アルテミス、ポセイドンならばできるやもしれんな。楽しみに待っておるぞ!一年後、開戦の刻でな!!」
ゼウスはそう言うと、気配を消してしまった。
ゲオルグ「ちくしょう、勝手なこと言いやがって…。」