トライデント
第9章 開戦、そして…
キースは闘技場を出ようとした。
そのとき、
ペルセウス「待たれよ、俺と手合わせしてくれないか?アテナの兵士よ。」
ペルセウスが言った。
それも無視して、キースは背を向けて立ち去ろうとする。
ペルセウス「ちっ、忘れるな!俺達は戦争中なんだああああ!!!!」
「あ、危ない!!アテナの兄ちゃん!!」
キース「…!?」
ドガッ!!!
背後から迫り来るペルセウスをキースはなぎはらった。
ペルセウス「ぐっ!は、早い…。」
ペルセウスは腰をついた。
キース「勘違いするな、ペルセウス。私らは戦いにきたのではないのだ。」
ペルセウス「く、敵のくせに。一体何が目的で…。」
キース「少年達よ、立派になれよ。決して剣を間違った風に使うのではない。こやつのようにな。」
キースはペルセウスを睨むと、くるりと背を向けでていった。
「かっこいい…。」
「アテナの兵士みたいになりたい!ね?ペルセウス兄ちゃん。」
少年達はキースに惚れていた。
ペルセウス「あの者、確かに殺気はない目をしている。」