
トライデント
第10章 変わりゆく世界
ゲオルグ「大丈夫か!?ペガサス!イオ!!」
イオはさらに苦しんでいた。
ペガサス「はやく、薬草を!」
噛まれたのは首の横、脈から毒が回っているらしい。
ゲオルグ「待ってろよ、イオ。」
ゲオルグは傷口に薬草をする。
イオ「うっ!!うぐう!!はあ、はあ…。」
イオは痛そうに表情を歪める。
ゲオルグ「大丈夫だ、もう良くなるからな。」
イオ「はあ、はあ…。」
さすがアフロディーテの薬草だった。
効果はすぐ表れて、イオの呼吸も落ち着いてきた。
ゲオルグ「イオ、あとは僕にまかせておけ。」
イオ「ゲオ…ルグ…。」
イオはゲオルグの腕の中で気を失った。
ペガサス「ゲオルグさん!!」
ゲオルグ「大丈夫だ。毒が消えて、気を失ったのさ。」
ゲオルグ「さて、そろそろ行こうかな。」
ゲオルグが立ち上がり、どこかへ行こうとする。
ペガサス「待ってよ!ゲオルグさん!」
