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トライデント

第10章 変わりゆく世界




ーーー7年前。






イオ「ねー、ゲオルグ、剣道教えてよ。」





ゲオルグ「ダメだ、君は女の子だしおてんばだし、そんなもの振り回させるわけにはいかない。」




ゲオルグは木刀を素振りしてイオを無視しながら修行に没頭していた。





イオ「けちんぼー!女だからって関係ないでしょ!」





ゲオルグ「ほら、レヴォンと一緒に遊んでこいよ。ん?」




イオは座って涙目でぐずっていた。




イオ「あたしだって…、あたしだって…。」






ゲオルグ「お、おいおい泣くなよ…。」





ゲオルグが木刀を置き、イオに手をさしのべたそのときだった。





イオ「かかったわね。」


ニヤリと笑ったイオに気づいたときには遅かった。




レヴォン「やりい!イオ、木刀とったぞー!!」


イオ「やったね!レヴォン!」





ゲオルグ「しまっ!おい!お前ら!!」

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