
トライデント
第10章 変わりゆく世界
辺りは夕方になっていた。
イオはあれからずっと木の下にいる。
アリシア「へえ、あんた、女の子っぽくなったね。」
そこへアリシアが登場した。
イオ「アリシア。なんで?」
イオは、気づいたら泣いていた。
涙が止まらなかった。
アリシア「あらあら可愛いそうに。目が赤くなってるじゃない。」
アリシアはイオの涙を布で拭いてあげる。
イオ「あたし、変なの。なんかレヴォンに避けられて、悲しくなって、気づいたら。」
アリシアは微笑んでイオを抱きしめてあげる。
イオ「やっぱりあたし、女の子じゃないから。」
アリシア「ばかね。あんたすごく女の子らしいよ。だってレヴォンに恋してるんだから。」
イオ「こ、恋!?レヴォンに!?そんな…。」
アリシア「そんなもんなのよ、イオ。安心しなさい。焦らなくていいから。」
