
トライデント
第11章 禁断の力と希望
次の日、ペルセウスはまた入ってきた。
ペルセウス「分かったぞ2人とも、ここの周りの亡者は朝方になると突然動きが遅くなり、心なしか数も減る気がする。そのときこそペルセポネーを討つ好機となります。」
ペルセポネーを、討つ。
アイオス「お前、そこまで考えているのか。」
ペルセウス「当たり前だ。姫様を苦しませる者は皆敵だからな!」
キース「見下げたヤツかと思ってたが、わりと信頼できる男らしいな。」
ペルセウス「ふっ、まあね。じゃあ明日の朝方、必ず起きてるんだぞ!?そのときに三人でここの戦いを終わらせよう!」
キース「私は神殿に帰りたいのだが、アイオス様が戦いを望むのならついてゆく。」
アイオス「ペルセウス、今はどのくらいの刻なんだ?」
アイオス達は常に暗い牢屋なので昼夜が分からない。
ペルセウス「今はまだ昼過ぎだよ。焦るな!必ず朝方にいくから!それじゃ、ちゃんとやすんでるんだぞ!」
そういって、ペルセウスは出て行った。
キース「錬金でもしましょう。」
キースは剣をつくり出した。
アイオスはゆっくりやすむ。
果たしてこの作戦は成功するのか。
そしてペルセウスのいうことは本当なのか。
もう裏切りはないのか。
他国のことは全く分からない。
しかしこんな状況ではペルセウスを信じる以外になかった。
