トライデント
第2章 不安定な神話
「それはあなたが子供だったからです!大人になると、国も指揮官もない世界があります。それをお救いになろうとしたのが教皇出ございます。」
イオ「争わなくてもこの3つの国のまま残しておいてもいいはずよ?」
「先ほどの崖を見たでしょうアテナ様、この神殿は教皇の造られたいわば幻想の神殿、戦いの放棄、敗北は神殿を消し去ってしまうのです。」
イオ「そんな…、」
イオが絶望していると、ペガサスはそっと彼女の手を握った。
ペガサス「イオさん、何か手はあるはずだよ?僕はあなたを守ってみせるから、安心してアテナをやってくれなよ。」
イオ「教皇に会える日は、来るの?」
「開戦の日、教皇は現れます。同時に3つの神殿から神が集結する日がその日です。」
アテナとしての覚醒、この運命からは逃げられないのかもしれない。
しかしなんとしても戦争は止めてみせる、イオは固くそう決心していた。