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トライデント

第1章 秩序のための別れ

孤児院では、家事や勉強もする。


大人になっていくための修行である。




そのころデイジーとアイオスはちょうど家事の勉強をしていた。



アイオス「あー、やってらんねえよこんなこと!」



デイジー「だめよアイオス、そんなこと言ってたら立派な大人になれないわ。」



アイオス「俺は剣に生きる!剣術の先生も言ってたぜ。俺は剣の才能があるって!」


デイジー「そんな、争いもない時代に剣なんて…、」


デイジーは涙目になっていた。



アイオス「ば、ばか、泣くなよ、狩りに使えたり、ほら、人を護ったりもできるんだ。分かるだろ?」


デイジー「う、うん…。それならまだ、」



アイオス「涙落ちそうだぞデイジー。」



デイジー「戦争なんて嫌い、世界では国と国とで戦争してる。私達にはそんなこと…、」



アイオス「俺が守ってやる、デイジーも、この国もな!」



デイジー「人は、殺さない?」


アイオス「当たり前だろ!」


デイジー「そっか、じゃあ大丈夫だね。」



デイジーは笑顔になった。

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