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ルーレット「00」

第3章 片思い

ただオレは、バスルームに1人残された。


浴槽の淵に座ったまま…
動けなかった。

動く気力も無かった。



直兄に受け入れられたくて、
直兄の言う事を受け入れてきた自分が…



惨めだった。



ツルツルの肌も、
ガリガリな胸元も、
筋肉も無いぷよぷよな二の腕も、
締まりのないふくらはぎも。



何で…こんなに言われた通りにして、こんなにも好きだと言ってるのに…



受け入れてくれないんだろう。

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