テキストサイズ

ルーレット「00」

第5章 すれ違い

「…え?」


「親の電話は適当に誤魔化して?」


「ど、どこ行くの?!」


「…何、新妻気取り?」



意地悪くそう言って笑うと、下唇を噛むりっちゃんに、もっと意地悪を言いたくなる。



「冗談だよ。…女のとこ行ってくる。」



そう言ってリビングを出た。

ヤキモチを妬け。
追いかけて止めてみろ。
泣いて謝ってこい。


そしたら、優しく抱きしめてやる。



リッちゃん…好きだよ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ