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ルーレット「00」

第6章 独立

涼子姉ちゃんに部屋を移ると電話をすると、手伝いに行くと言って、ノアちゃんを連れて帰って来た。



「本当に…移るの?」



心配そうに言う涼子姉ちゃんとは別に、ココぞとばかりに抱っこをせがんでくるノアちゃんを抱き上げて、うんと笑って頷いた。



「まぁ、クローゼットも空だし?机もそのまま使えるし、ベッドもりっちゃんの布団を持ってくれば、なんの問題もないけど。」



「じゃ、オレの荷物を動かすだけだね。」



俺が笑うと、涼子姉ちゃんは苦笑していた。

部屋にもどって荷物を整理しようとドアに手を掛けると、涼子姉ちゃんに掴まれた。



「ねぇ、りっちゃん!!」

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