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ルーレット「00」

第6章 独立

直兄が帰って来ない今日が


最後に甘えられる日だと思って、ベッドに顔をつけた。



「直兄の…。」



直兄の匂いがする。
ギュッと布団を掴み大きく息を吸った。



「直兄…。」



好きでゴメン。
男に生まれてゴメン。



すると、玄関が開く音がした。

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